1月20日に行われたサポーターズミーティングの議事録が公開されました。
その中でツイッターにあまり流れず、議事録で気になったところをピックアップしてみました。
フィジカル強化について
2017 シーズンの一つの原因として考えられるのは、フィジカルコンディションが少し足りなかったことです。特に夏場以降、前半に良い時間帯があったにもかかわらず、後半は相手にリズムを渡してしまった試合もあったと思います。そういったフィジカルのところが昨シーズン、我々大宮アルディージャには、足りなかった のではないかと、私自身は考えています。 (中略)年間 5 位となった 2016 シーズンに比べて非常に劣っていたのが、スプリントの回数です。球際に行くスピードであったり、戻るスピードであったり、爆発的に前に出ていくスピード。こういったものがピッチの中で繰り返されなかったところが、こういった結果になった一つの原因ではないかなと、考えています。
西脇強化部長はまずはフィジカルが前提と考えている模様。
どんなに上手くても当たり負けして走れない選手は起用できないということですね。
ユース組のレンタル放出、フィジカルモンスター酒井の獲得はコレが影響しているのは間違いなさそう。
スタッフ編成について
選手たちに働きかけるコーチングスタッフ、テクニカルスタッフを今季は 4 名変更させ ていただきました。私の方で大事にしたのは、今季も石井監督に指揮を執っていただくというところも含めまして、まず石井監督とつながりのある方。そしてフィジカルのところで非常に知識の高い方。そしてもう一つは大宮を知っているスタッフ。この 3 点をキーポイントに挙げて人選をさせていただきました
Q:今季のスタッフは石井監督の意向は含まれているのか?
昨年の途中から私が強化本部長をやらせていただいていますが、今年の特に編成に関しては、私の方でリストをあげさせていただいて、石井監督と補強のポジション、選手が移籍するであろうポジションを含めて話をした中で、コミュニケーションをとりながら、進めました。スタッフ人事についても、事前に石井監督と話し合いを行いながら進めさせていただいております。
石井監督とのつながり、フィジカルの知識が高い方をしっかり監督と話し合って決めた模様。
トレーナー陣と西村分析コーチを除けば前体制のスタッフが淘汰されたのは大きい。
アカデミーでの育成方法
試合での戦い方の変化です。今まではどうしてもチームの勝利を意識してやっていたため、チーム戦術は、攻守において数的有利をつくるというゲームをやっていまし た。それを去年から、より個を意識して、攻守ともにアグレッシブに、より前への意識を 持った戦い方に変化させています。とくに Jr.ユースやユースでは、そういった取り組みを 行い始めているところです。今までは、数的優位をつくっていたことで、もしかしたらパ ワーを使えなかったかもしれません。そこをもっともっと個を意識して、ゲーム戦術的な ところにもアプローチしているという状況です。
単純に勝利重視ではなくなったということですね〜。
昨季ユースはプレミアリーグから降格しましたが、こうなると1年での復帰は難しいかもしれません。
今後は高山や山田のようなフィジカル重視や奥抜や黒川のような一芸に秀でた選手が増えてくるもの思われます。
逆に川田、小島のような技に優れた選手の昇格は今後は減りそう…。
流石所沢さん。
私もフィジカルが足りなかったという
ことをフロントがきちんと分析できていた
ことに嬉しく思いました。
またキャンプが始まる前から石井さんが
選手達に身体を作ってくるように伝えて
いたことを何かの記事で読んで分かって
いるなと納得しました。
特に新しいフィジコには期待しています。
石井さん自体がフィジコ出身なんで、夏場
に走り負けしない基本的なところを変えて
良い意味で我々を驚かせて欲しいですね。
フィジカル=基礎
ジーコも言ってるけど、高等技術というのは後から自ずと付いてくるものであって、まずは基本。
フィジカルやサッカーの基本が整っていれば、他の能力もスポンジのように自然と吸収されていくということだ。
例を挙げるとすれば、フィジカルの強い酒井。
彼は基本左サイドだけど、どのポジションでもプレーできるとのこと。
家長もそうだけどフィジカルがきちんとしてる選手ってのは、少々不利な状況でも当たり負けしないから、高等技術が足りなくても実践的な力攻めで切り抜けられるってわけだ。
まずは基本。
フィジカルと基本スキルに特化すること。
細かいことは気にせず、石井監督のいうように「まずは行く」。
堅守速攻だけれども、ショートカウンターを意識した攻撃寄りの堅守速攻。
そして0-0でも1-0でもいいから、まずは負けないことを最優先させること。
これは去年の名古屋グランパスや湘南ベルマーレのような、ビジネスでいうと伸び盛りの中小企業にフィットした戦略でもある(グランパスはポゼッション志向だけれども)。
フィジカルコーチってのは要は現場監督や営業部長のようなもんなんで、やっぱ現場向きの実践的なタイプが弱小企業のリーダーになるとグングン伸びていきますよね。
今までの大宮は前所属のクラブで目立っている選手ばかり(家長、泉澤、和田、江坂、瀬川、大前、カウエ、マルセロなど)を補強していた上にペースが遅く、打つ手がいつも遅かった。ズレていたというか。「スタープレーヤーだけ集めとけば何とかなるだろう」的な思考。
今の大宮は無名でもクラブのスタイルにフィットした選手(三門、中村、嶋田、酒井など)を的確に精度高く、それも淡々とした素早いスピードで補強していて打つ手が非常に速い。
「クラブに合わない金よりも、クラブに合う銀・銅を取る」的な思考。
優れたフィジカルコーチ出身の監督というのは本質をすぐに見抜くことが得意なのかもしれませんね。
石井監督スタイル3原則
・「攻撃」守備外されてもいいから、まずは行く。
・「基本」フィジカルとサッカーの基本技術に特化。
・「迅速」細かいことは気にせず、淡々としたスピードで物事を進めクラブを整える。
新生石井アルディージャ 戦歴 – 3勝0敗
1月 沖縄SV(勝利)
1月 沖縄国際大学(勝利)
2月 横浜FC(勝利)
やっぱり、昨季がいかに慢心してサボっていたかってことだろ。
危機感持って取り組んでもらおう。