勝利した柏レイソル戦、双方の選手監督の印象的なコメントまとめ

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ホーム開幕戦を制したアルディージャ。双方の選手監督のコメントの中で個人的に印象的だったコメントをまとめてみました。

内容

選手と監督の考えが違う柏

柏を指揮するミルトン・メンデス監督

後半に入って失点につながるような危険なシーンは2回しかなかったと認識しているし、効率よくクロスからいくつかチャンスも作れた。残念ながら得点を決め切るシーンがなかった。こういった流れのときは、なかなかゲームを優位に進めない。

– Jリ-グ –

とクロスからのチャンスメイクは評価、後は決めるだけと思っている

しかし実際の選手たちは…

柏MF:田中順也選手

監督が求めていることはシンプルで、ワイドは開いているし、その選手が打開してクロスを入れるか、サイドバックがオーバーラップをしてクロスを上げる(ことを要求されている)。ただ、クロス一発で点を取る流れは、これまでのレイソルはそこまで得意としている形ではない。そういった意味でバリエーションをもう少し持って戦わないと(いけない)。そればかりになると、(マイボールの)奪われ方も悪くなる。監督がやってほしい攻撃のスタイルと、今までレイソルがやってきた細かいパスで崩す技術をうまく融合させないと。本当にクロスばかりになったら、ちょっと点が入る気がしない印象がある。そこは早急に解決しなければいけない。

– Jリ-グ –

柏MF:茨田陽生選手

もっと攻撃のバリエーションを増やしていかないと単調な攻撃で終わってしまう。後半は中で崩すことができた時には得点の匂いを感じさせる崩し方ができた。その精度やフィニッシュの精度を上げないといけない。

柏MF:中谷進之介選手

行け行けになる所を1個落ち着くことが大事だった。そうすればクロスの場面が多くなっていたので、もう少し中で崩せていたと思う。

– 柏レイソル –

と異口同音で「中を崩す攻撃」の方を評価。

下部組織出身者が多い柏。大谷選手を筆頭に中心選手たちはネルシーニョ&吉田体制の6年間で培ったパスサッカーで育ってきた選手ばかりです。メンデス監督は縦に横に速い攻撃を命じながら、選手たちは繋いで崩すサッカーが慣れている。このあたりが攻撃の単調さを生んだ要因なのかも。

クロス一辺倒なので20本近く有ったセットプレーも単純に放り込むだけとなり、高さ勝負なら菊地、河本、横山、ネイツらは絶対に負けません。本当に助かった…。

素早く修正した渋谷監督

Q.前半の立ち上がりに何度かサイドを破られましたが、10分と掛からず修正できたように見えました。どのように修正したのでしょうか。
「奪いに行くタイミングが少し速いと、選手たちに伝えました。先制点が取れたことでメンタル的に安定していましたが、それがないと相手のタイミングで守備をしてしまい、守備のイニシアチブを取れなくなってしまいます。ボールを取りたい、取りたいという気持ちが強く、早いタイミングで守備に行ってしまうと、スペースを空けて相手に突かれてしまいますので、得点したときに菊地選手にはそれを伝えました。私がどうこうというよりは、選手たちがよく修正してくれたと思います。

– 大宮アルディージャ –

ハイライトにも載っている開始1分の大ピンチ場面。ホーム開幕戦ということもあって急いでしまう選手たちを一旦下がらせて試合を落ち着かせました。本当は中盤でボールを奪ってボールを握りたかったでしょうが、現実的な選択をしたわけですね~。

守備に不安のある沼田

「(出場停止でリーチになり)ヤバいっす。ちょっと、J2とはレベルが違うんで、手が出ちゃうんですよね。気を付けないといけません。イヤなタイミングで体を押してきたりとかするので、そういうところには慣れていかないといけませんね」

– ゲキサカ –

2ステージ制のため累積3枚で出場停止となるJ1、早くもリーチになってしまいました。攻撃面では良いところを見せるも1対1の守備にはまだまだ不安のある沼田。早く体の使い方とかを身につけてもらいたいもの。

狙っていたムルジャとネイツ

いち早くルーズボールに反応したムルジャは「(ネイツ・)ペチュニクがシュートをするのが分かりましたが、相手の配置からして枠の中に強いボールを蹴るしかないので、こっちに弾いてくるかもしれないと思っていました。思い通りになったね」と、ニヤリ。だが、ネイツによるとFKの前にちょっとした打ち合わせがあったことを明かした。「最初は(岩上)祐三か、アキ(家長昭博)が蹴ると思ったのですが、スペースがあったので自分で蹴りました。蹴る前にムルジャ選手から、『蹴るんだったら低くて強いボールをゴールに向かって蹴ってくれ』と、指示されていたんです。ですから、僕が蹴る前から彼は動き出していましたし、それをムルジャ選手が決めてくれました」

– ゲキサカ –

キッカーの位置に入ったのは岩上と家長。スタジアムにいるほぼ全員、岩上が蹴るものだと思っていたハズ。その意表をついてネイツが助走から地を這う強烈なシュート。

名手:中村航輔選手といえど弾くのが精一杯、弾くことまで先に予想して動いていたムルジャに相手選手は間に合うはずもなく、フリーで押し込むという見事なコンビプレーでした。

攻撃について課題

渋谷監督のコメント

ただ、攻められている時間が非常に長いのは事実です。全体が低い位置で守備をしていても心配はないですが、やはりボールを前に運ぶということのレベルを、もっともっと高くしていきたい。リードしているときは相手が相当なプレッシャーを掛けてくるので、それをかわして追加点を奪っていきたいですし、攻撃の部分をレベルアップさせて次の戦いに臨んでいきたいと思います。

– 大宮アルディージャ –

CB:河本のコメント

--ビルドアップで中盤につけるパスの手応えは?

多少、改善することはできたけど、全体として引き続きトレーニングして改善し続けていくしかない。できた部分はあるけど、まだまだ。連勝することはできたけど、2試合とも主導権は握られているし、内容はあまり良くない。気を抜くことなく準備して、次節に向けて取り組んでいきたい。

– Jリーグ –

ボランチ:横山のコメント

自分も含めてつなぎの部分でミスがあったことは課題だと思いますし、判断やゲームをコントロールすることを突き詰めていきたいと思います。

-大宮アルディージャ –

やっぱり全然ダメだった…。

開始15分で2点リードしたこともあり、猛攻を受ける展開になったこの試合。前半途中から前節・F東京と同じようにセカンドボールが全く拾えなくなってしまいました。

相手の攻撃が単調だったため、なんとか守りきることができましたが、上位陣との対決であればひっくり返された可能性大。リード時にも相手のプレスをうまく剥がして、相手を疲労させるようなボール回しを少しずつでも身につけたいものです。

6 件のコメント

  • 沼田選手は前に出てボールを奪取しようという意欲はいいが、取れない時は裏を取られるためあまりリスクを負わずに守備してくれたらと2試合見て思いました。去年までのサイドハーフなら後ろにサイドバックがいるのでいいんですが。

  • 2試合の戦いぶりを見てると、既視感というか、どうも昔を思い出してしまう古参サポは多いんじゃないでしょうか。単独で打開して点をとるムルジャを見てクリスティアンという名前をふと思い出したり、後半の金澤投入を見て背番号15の天才を懐かしんだりしています。

  • FC東京戦と同じように主導権は握られていました。
    しかし、全然駄目だったわけではないと思います。
    東京戦では出来なかったカウンターが上手く行った場面も多かったし、まずは1個づつ課題をクリアしていくことが大切だと思います。
    試合をこなして行くうちに主導権を握れるようになってくれたら嬉しいですね‼

  • たしかに「全然ダメ」ではなく、「まだまだ」って表現のが正しいですね。
    少しずつでも主導権を握るサッカーができるようになるといいのですが…
    次からキッツイ相手ばかりなんですよねぇ…

  • そういえば元社長もスタジアムにいたとかいなかったとか…
    あの頃の気持ちを思い出してJ1を戦い抜いていきたいものですね

  • >前へ出て
    そこが彼の良さでもあるので難しいですよね〜。
    ひとまず累積リーチになったので、自重せざるをえなくなるのかな…