5/14 にJsports 放送された「さいたまダービーレビュー/高橋祥平(大宮)と柏木陽介(浦和)が分析」その内容が書き起こされて Jsports に掲載されましたので、個人ではなくチームとして問題のある部分だけ抜粋して転載…。
内容
まずは失点する前の段階で祥平と柏木選手が試合中に思っていたこと。
高橋:すごくあいだあいだに入ってくるので、自分たちが苦しめられたかなと。でも柏木選手が、ということ以前の問題なんですけど、これは。ボールが下がっているのにディフェンスラインがそこまで上がらず、ボールにもプレッシャーが行けてないので、もっとラインを上げてコンパクトにすればボールにもっとプレッシャーが行けたかなと。柏木選手もそうですし全員が連動している大宮を掴みきれていない。
柏木:これはもう高橋の問題じゃなくて、チームとしての問題になってくるんで。正直チームの戦いでいうとめっちゃ空いてたし、やりやすかったですね。
柏木選手もフォローするほど酷かった大宮の守備。
その一員である祥平から見てもダメ出し…。orz
その結果、試合内容は一方的なものに。
ナレーション:浦和の攻撃に大宮は5バックで対応。しかしボールを奪ったあとパスミスを繰り返した
高橋:この時の自分たちのポジショニングはすごいうしろ目だったので、取った時にはめられてる感ていうか、誰にパスしても全部埋まってる感じがして、パスの出し所がなくて。それが相手の狙いだと思うんですけど。
柏木:今のチームとしてのコンセプトが、奪われたあとにすぐ切り替えてボールを奪いに行くことなんです。
無駄に後ろに人数が多い大宮、数少ない前目の選手にはシッカリ浦和の選手がカバー。ボールを奪っても出すところは皆無、無理に出してカットされる悪循環。
そして試合が決まった後半の2点目について。
ナレーション:そして68分、柏木は再びパスカットからシュートに持ち込む
柏木:すぐプレスをかけるって決めてたんで、自分の中で。多分バックパスするだろうなと思って走り出して。相手がプレスかけられたら多分何もできないと思って、フォーメーションが同じだからプレスかければ取れるんじゃないかというのもありますし。今のプレッシングサッカーが一番強いと思っているので。俺が前に入ってない時の守備はあまり追いかけないこともありますけど、チームとしては。俺は前に入ったら全部行こうかなと常に思っています。
何も出来ないからプレスをすればチャンスになると読まれている。
柏木選手個人ではなく、チームとしてしっかり共通認識で動ける浦和。
負けるべくして負けた大宮…。
良くも悪くも大熊清監督にメッセージを突きつけたこの試合。この内容を受けて監督は5バックを断念。前節・鳥栖戦では442布陣に戻して、終盤までリードするなど好試合を演じ、浦和の首位奪還をサポートするという皮肉な結果を産みました。
リーグ戦も3分の1以上を消化したにも関わらず、定まらない布陣にフォーメーション。頼みの高額外国人たちは合わない&怪我とまるでダメ。監督を変えるのか、誰か選手を獲得するのか、布陣を変えるのか。良くも悪くもこのナビスコ4戦含むんだ2ヶ月の中断期間の過ごし方で今季の運命は決まるでしょう…。