今季2度目の引き分けに終わった昨日の柏レイソル戦。しかしメンバー構成や試合内容は大きく異なり、柏は前回(第5節)や前節:川崎F戦とほぼ同じ先発、大宮は前節から7名を入れ替えたサブメンバー主体でした。前回の対戦時は80分間圧倒され続けた大宮。一体何が変わったのか? 前回との違いについて触れている試合後の選手コメントをまとめてみました。
内容
前節から引き続きスタメン出場を果たした長谷川悠のコメント。
まずはSHとの連係について。以降、JsGoal より抜粋して引用。
内容
今日はいつもの試合より手応えはあったし、ヨンチョルや(橋本)晃司君も守備のときに前からプレスに行ったし、僕もボランチのところに戻りきらないようにしたので、攻撃もできる位置が取れた。晃司君とかは少ないタッチでボールを動かして攻撃にどんどんからんできてくれるので、すごくやりやすかったし、特に前半は良い流れができた。
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このコメント逆に言えば、「前節の先発SH:家長と大剛は、前からプレスに行かないから下がってボールを受けた、ボールをこねまわしてやりにくかった」ってことですね…。そして橋本とはプレーしやすいとハッキリと名言。
次にボランチとの連係についてもコメント。
あとはもう少し縦パスが入れば。去年より少ないし、ボランチがビルドアップのときにセンターバックのところに参加するぶん、ちょっとFWとの距離が出てきているので。今日は(金澤)慎君が去年と同じような感じでやってくれて、自分のポジションを前に押し出してくれたし、自分の前にも行ってくれて、かなりやりやすかった。今は自分が中盤の位置まで下がらないとボールが受けられないので、そこが課題だと思う
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中盤からの縦パス不足を長谷川も痛感。コレばっかりは増田かカルリーニョスを起用しない限り大幅な改善は望めません。守備メインの金澤・横山コンビに求めるのは酷。
次にナビスコ2連続ゴールの橋本晃司のコメント。
あと、個人的には、3バックに2トップの2人と、僕かヨンチョルがもう少しプレスをかければ前で取れるのかなと。ウイングバックに僕とヨンチョルが引っ張られて下がる場面が多かったので、もう少し強気で前にポジションを取ってもいいのかなと思った。そこはやっていく中で修正する能力も大事だし、選手間で感じて、話し合ってやることも大事だと思う
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今日も試合中に相手の弱点を的確に見抜く橋本。彼には攻撃のリーダーを任せるだけの素質がありますね。そして試合中に選手間で修正することにも言及。やはり自主性を強く求める大熊監督の指導が少しずつ浸透してきているようです。
2連続先発を勝ち取った横山知伸のコメント。一番詳しく説明してくれました。
ちょっと長いですけど、読む価値があるコメント。
今まではトップ下にマンツーマン気味でついていて、前に行けなかったけど、今日はそこをあまり気にしなくていいということだったので、ボランチのところにプレスをかけてボールを取りにいった。慎君とも話していたけど、そこで奪えるとチャンスになるから。慎君も今日はかなり走ってくれて、コースを限定してくれていた。清水戦のあと、選手だけでビデオを見て、自分も「ボランチっぽくない、センターバックっぽい役割のほうが強いな」と思って、それよりも前にアプローチをかけて取りたいというのがあって、キク(菊地光)とかにもそう言っていた。今日は前線が追ってくれてたし、取れる回数も増えていた。サイドでメロ(今井智基)とか(渡部)大輔のところで、一人が2枚持っている場面も多かったけど、そこは入ったら入ったで、下がってもう一回陣形を取ろうと。走ってもう一回埋めればいいかなと。そこは前より改善できたと思う。あとはそこを良い攻撃につなげられるようにしていきたい
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金澤とのコンビが上手くハマった横山。プレスをかけるとサイドで数的不利になることは割り切ったところが改善に繋がったようです。注目すべきは赤字部分。長谷川同様、SHのプレスでの意思疎通が上手く行ってなかったことをコメントしています。
昨日の柏は中4日とはいえ、前回対戦時には80分間圧倒され続け、前節に川崎Fと五分の試合内容で引き分けたガチメンバーでした。この強豪相手に押されてたとはいえ、先制して引き分けた選手たちのコメントは重い。縦パスについては簡単には改善できませんが、前線からのプレスさえ機能させればサブメンバー主体であっても、柏相手に五分に戦えることを証明できました。コレは大きいです。
そして前線からのプレスを機能させるには、家長・大剛コンビを外すしかありません。第5節:柏戦、YNC浦和戦、神戸戦、清水戦で彼らからの起点で奪った得点0。そろそろ彼らを一旦外す選択肢が有ってもいいのかもしれません…。