明日にホーム:ノルウェー戦を控えるスロベニア代表の記事があったので引用。
内容
スロベニアの復活劇は最終章へ
掲載: 2013年10月8日(火), 11.39CET
FIFAワールドカップ予選で一時は絶望的な状況に陥りながらも、同国代表記録タイとなる3連勝で希望を再燃させたスロベニアは、ノルウェー、スイスと戦う残り2試合でも結果を出し、奇跡を起こしたいと願っている。
「我々には勝ち点が必要で、そのためにはファンの力が必要だ」。このフレーズはスレチュコ・カタネツ監督の決まり文句のようになっているが、FIFAワールドカップ予選グループEの混戦模様を考えると、偽らざる本音だろう。
グループEでは残り2試合となった現時点でも、6チーム中5チームが上位2チーム入りの可能性を残している。スイスの首位が確定的だとしても、4チームが2位の座を激しく争っているのだ。スイスは11日に敵地で臨むアルバニア戦で引き分け以上の結果を残せば、首位通過が決まる。そして15日の最終戦でスロベニアをホームに迎えるが、3位のスロベニアにその試合のことまで考えている余裕はない。
カタネツ監督が次戦の相手である4位のノルウェーを警戒するのも、もっともである。スロベニアはノルウェーとの過去6試合で勝てていないのだ。「僕らはノルウェー戦に集中している」とベテランFWミリボエ・ノバコビッチは強調した。「金曜日の試合で彼らから勝ち点3を奪わないことには、ブラジルへは行けない」。こう語るノバコビッチは、チームの復活の牽引役となってきた。Jリーグの大宮アルディージャでプレーするノバコビッチが代表に復帰して以来、スロベニアは代表タイ記録となる公式戦3連勝をマーク(相手はアイスランド、アルバニア、キプロス)。それまでは5試合で3ポイントにとどまっていた。
その3連勝の間に2ゴールを決めた34歳のノバコビッチは、代表での時間を楽しんでいると言う。「この年齢になると、代表で集まり、試合に参加するだけでも楽めるよ。常にチーム、特に若い選手たちを助けるために全力を尽くしている」。バルテル・ビルサ、ヨシップ・イリチッチというセリエAでプレーする主力のMF 2人をケガで欠く今、ノバコビッチらの経験が極めて重要になるかもしれない。
カタネツ監督は、国内で最もサッカーが盛んなマリボルで初めて指揮を執る試合では、ホームの応援が重要になると認識している。「オウムのように同じことを繰り返すつもりはないが、我々には勝ち点が必要で、そのためには観客の力が必要だ」と50歳の指揮官は語った。昨年1月の就任以来、ホームゲームはリュブリャナで戦ってきた。 「ファンがこの予選最後のホームゲームにしっかり備え、シュタディオン・リュドスキ・ブルトを満員にしてくれるように願っているよ」
スロベニアは験を担ぎ、最近3連勝したときと同じようにブルド・プリ・クラニュのチーム宿舎で集合し、近隣のクラーニで練習した後、8日にマリボルへ出発。いつもと同じ手順を踏むことで、チームは集中を高められそうだ。キャプテンのボシュトヤン・ツェサルは、何をすべきか承知している。「ノルウェーには注意して、慎重に戦わなければならない。90分の間に得点し、失点しなければ最高だ」
来週の試合について考えられるのはその後だ。11日の試合が終わった時点で、スイスが手中に収めかけている首位通過を決めているかもしれないし、アイスランドがキプロスとのホームゲームで2位以内を確定させるかもしれない(1位スイスは勝ち点18、2位アイスランドは勝ち点13、3位スロベニアは勝ち点12、4位ノルウェーが勝ち点11)。それでも、1954年のワールドカップでサッカー史上屈指の奇跡が起きた地であるベルンで(当時最強と呼ばれたハンガリーを西ドイツが2点ビハインドから逆転して優勝)、カタネツ監督のチームが予選最終戦を迎えることは、決して偶然ではないかもしれない。そして何よりもスロベニアが必要とするのは、監督の言うとおり、ホームの観客のサポートだ。
前回のホーム:アルバニア戦ではなんと自国のスタジアムでありながら、近隣のアルバニアの真っ赤なサポーターにホームジャックされてしまったスロベニア。W杯出場の可否が決まる大一番だけに、なんとしてでも多くのファン・サポーターに来てもらいたいようです。なんとか選手たちを後押しするためにも、スタジアムを代表ユニフォームの白と緑で埋め尽くしてもらいたいですね!
ノヴァとズラタンがんばれよ~っ!(・∀・)