ラドンチッチを活かすには家長昭博らを外すしかない。大熊清監督はどちらを取るか。

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※今日の記事は個人的な考えを元にした記事です。

 

今オフ、ノヴァコヴィッチ選手(現・清水)の代わりに韓国:水原三星より獲得したジェナン・ラドンチッチ。長らくKリーグで活躍し(韓国で通算60ゴール)、昨季夏に清水にレンタル加入していたときには15試合で6ゴールを挙げた彼ですが、大宮に加入後の今季はここまで8試合でゴールゼロと全く期待に応えられておりません。

 

期待を裏切るプレーに落胆する大宮サポーター。ついには彼に対し侮辱的な行為を行い出禁になるサポーターまで出てしまいました。まだ30歳で大怪我もしていない彼が今季ここまで不調なのはいったいなぜなのか。彼に活躍してもらうためには、いったい何が必要なのかを自分なりに調べてみました。

 

まずは昨季の清水所属時の基本フォーメーションはこんな感じ。

  2013s-pluse

彼の昨季J1全6ゴールを動画で。

 

20節:湘南戦(2発)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=QZGoe2aM5SI[/youtube]

 

23節:鹿島戦

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=z6eUZ-sWbPo[/youtube]

 

25節:名古屋戦

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=P9ii-Jd8XwE[/youtube]

 

33節:仙台戦

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=Oo_YSgohw2Y[/youtube]

 

基本前1人でウロウロさせるためプレスはさせない。味方がボールを奪ったら一斉に攻撃開始。ひとまず彼に向けてガンガン放り込んで、ラドンチッチが落としたら大前・伊藤・河井選手らがかっさらってゴールに一直線が基本パターン。

 

特に象徴的なシーンがコチラ

吉田選手の放り込みからラドンが落として後ろの高木俊選手が合わせてゴール!

最終ラインからまさに一発! わずか10秒でゴール!

 

守備を行わないので、前の3人だけでなく、中盤の選手たちにも鬼のようなプレスが要求されます。(清水サポさんの情報をもとに追記しました)

 

ヘディングでのゴールはわずか1つ。彼の最大の強みは決定力ではなく、押し込まれていても一発のロングボールで、彼の落しから敵陣から攻撃の起点ができること。ボールキープはできません、味方の近くにボールを落とすことだけができるのです。

 

彼を活かすには

1:ワントップであること=1番前で自由にさせる

2:周辺に運動量のある選手を配置すること=プレスやボールキープを求めない

3:質の高いロングボールを供給すること

この3点を実行してあげれば良い。

 

しかし現状は…

1:ワントップではない(基本ズラタンとの2TOPで動きが被る)

2:周辺に運動量のある選手がいない=プレスやボールキープを彼に求める

3:質の高いロングボールを供給できる選手がいない(青木・下平ァ…)

と真逆です…。

 

ラドンチッチの年俸は約5000万円。彼は1人で何でもできるストライカーではなく、できるのはたったひとつポストプレーのみ! だからこの値段なんです。もしボールキープもプレスも裏への抜け出しもできたら、こんな値段では彼を雇えません。

 

彼を活かすためには、彼の周辺に守備ができる選手を配置するしかない。要は家長を外すしかない。(+似ているプレースタイルの橋本と大剛も同様)2列目に長谷川、富山、ヨンチョル、北斗らを配置して、後ろの祥平、増田、カルリーニョス、今井からひたすらロングボールを送り込めば、彼は周辺の味方にボールを落としてくれるので速攻の起点となります。しかし家長らと共に出場する限り彼が活きることはないでしょう。

 

今の5バックシステムを継続するのであれば、押し込まれていてもロングボール1発で巻き返せる可能性のあるラドンは最高のFWのハズ。しかし現状は家長を取りラドンは捨てた大熊清監督。このミスマッチをどのように解消するつもりなのでしょうか…。